モンクレール tシャツ コピーモンクレール tシャツ 新作モンクレール tシャツ 長袖 忍者ブログ

コスプレ ハロウィン 天使/エンジェル 口コミ

ちょこっとイイブック (18) 3,000円のウナ重に似たり

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

ちょこっとイイブック (18) 3,000円のウナ重に似たり

 

 こんにちは。食べ物の好き嫌いに憧れるイチイです。どうしても食べられない物がある=育ちがよいという法則があると信じています。

 たとえばアジアの屋台街に行ったときなどに、ひしひしとそれを感じます。台湾の屋台料理でメジャーな「臭豆腐」なんて、ご存じでしょうか。その名の通り腐ったようなキョーレツな臭いのする、しかしクセになる味わいの食べ物なんです。その時一緒に旅行した女友達Hちゃんは少し味をみて、困ったようにほほえんだ後ほとんど箸をつけませんでした。対して「うまいうまい!」と言って残った分までバクバク食べていたイチイ。どっちがエレガントかといえば一目瞭然です。一般に育ちのよいと言われるような人は、決して異臭のするものなどに手を出したりしないのです。そういった意味で、臭豆腐は育ちのよさをみるためのリトマス試験紙みたいなものだ、とイチイは思いました。

 また、嫌いな食べ物がある人はキュートだと思います。飲み会の1杯目のオーダーで「ビールじゃない人ー?」と集計される時、決まって「私ビール飲めなーい」と手を挙げているタイプの女の子がいます。イチイの独断と偏見によると、そうやってカシスオレンジなどを注文する「アンチビール娘」には、なぜか持っているケータイの色がピンク色である場合が多い気がします。「ビールならいくらでも飲めるぜ!」などとのたまう女とどちらがキュートかといえば……もう聞くまでもないでしょう。男の人でもそうです。SMAPの歌じゃありませんが、セロリがだめだったりね。「俺、甘い物あんまり好きじゃないんだよね」とか横顔で言われるとキューンとしてしまいますよ (これは、ただの個人的な好みかも……) 。

 大人になるほど、嫌いな食べ物というのは縁遠い存在になっていきます。子供の時は意地になって食べなかった物を、大人になって食べてみれば「意外においしいじゃん」と克服できるのはよくある話。また、嫌いなものを残すにしても、小学校の給食ではごはん粒一つうるさく言われたものですが、今ではメインディッシュの付け合わせの野菜などはむしろ手をつけなくても普通なような雰囲気ですし。だから、今となってはむしろ、1つのものを大ッ嫌い、という人自体が新鮮に思えます。

 友人Cちゃんは大のウナギ嫌い。そんな彼女がウナギ嫌いを克服するために取った策は、「3,000円のウナ重を食べる」ことでした。3,000円も出せばレベルの高いウナギが出てくるだろうし、もったいないから完食できると思ったそうです。人が嫌いな物に立ち向かうのはなんと前向きなんだ! と感心しました。

 悲しいかな、イチイには好き嫌いがほとんどありません。でも、何か嫌いな物に前向きに立ち向かってみたい……という思いから、今回の電子書籍は、仕事じゃなかったら絶対に買わなかっただろう苦手分野を購入してしまいました。その分野とは、旅行記です。ミュージカルが嫌いなタモリばりに、イチイは旅行記が大の苦手。だって、人の旅行の良さは他人にわかりっこないと思うのです。わからないからフラストレーションがたまるだけ。キレイな写真が載っていても、その空気、その瞬間は所詮その場に立った人の独占物だと思います。それを見せつける旅行記なんてものは、イチイにとっては許しがたいものなのです。

 しかも、この旅行記のタイトル、「沖縄の島へ全部行ってみたサー」ということで、行き先は沖縄です。沖縄……近くて遠い国内。友人達には「いいよぉー沖縄」と繰り返し聞いてきましたが、未だに1度も行っていないのは貧乏性のためです。だって、へたに国内旅行に行くより、近場の海外に行く方が安いんだもん。

 旅行記&沖縄という苦手分野の強力タッグであるこの電子書籍を読んでひとまわり大きな人間になってやろうじゃないか、ともくろんで、シリーズ4巻(慶良間諸島・粟国島・久米島編、大東諸島・宮古諸島編、本島周辺の島編、八重山列島編)をはりきって揃えました。1冊210円なので4冊でも840円。とってもリーズナブルです。

 この本は、旅行記を中心に写真もちょこちょこっと載せているエッセイ風の読み物です。PCの画面で見ているので、まるで個人のホームページの旅日記を読んでいるような気分になります。文章のテイストも軽いタッチで、会話文が多かったり、「~ナリ」なんて語尾が使われているあたりはブログとして普通にありそうな感じです。

 とすると、210円はやや割高かも……。なんて考えて、ここではっと思い出したのはCちゃんのこと。タダでも手に入りそうなものにあえてお金を払うからこそ、苦手分野でももったいなさからきちんと読もうとするのです。そもそも、れっきとしたプロの作品ですしね。実際、写真もとてもキレイですし、人情も含めてガイドブックでは見られない沖縄の貴重な面を見られるよい本だと思うのです。何より、沖縄の全部の島に行ったという情熱はそこらのブログではなかなか見ることができません。

 でも、でもね。やっぱり3,000円のウナギでも、苦手なものは苦手。Cちゃんも結局、今もウナギが食べられずじまいです。私も、旅行記が好きになるまでに至ることはできませんでした。それで最後に、何気なく作者さんのプロフィールを見てみると、好きな食べ物の欄に「鳥の皮」と書いてありました。ほとんど唯一と言ってもよいイチイの貴重な嫌いな食べ物なのです! こりゃ、今回はお手上げだわと思ったのでした。

「沖縄の島へ全部行ってみたサー」著者:カベルナリア吉田
 出版社:東京書籍
 価格:各210円
 データ形式:XMDF
 購入サイト:電子書店パピレス
PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R