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PERSON (6) 五十嵐健夫(SIGGRAPH '06最優秀研究者新人賞)

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PERSON (6) 五十嵐健夫(SIGGRAPH '06最優秀研究者新人賞)

PERSON (6) 五十嵐健夫(SIGGRAPH '06最優秀研究者新人賞)  

 うーん、天才プログラマーという感じ。一分の隙もない。

 8月に開催された「SIGGRAPH 2006」で、Significant New Researcher Awardを受賞。学生時代からユーザインタフェースとCGの研究を続けてきた。受賞できたわけを尋ねると「(SIGGRAPHの資料を取り出し)いろいろ向こう側の理由が書いていますね。質問に対するお答えとしては、研究の積み重ねが評価されたのであって、方向性そのものではないと思います」となかなかつれない。

 五十嵐健夫の名を最も有名にしたのは、3次元お絵描きモデリングツール「Teddy」。2Dインタフェースから簡単に3Dモデルを生成できる。そして、いつも必ずといっていいほど登場する、オリジナルの「クマ」。気恥ずかしそうに「実はすごく計算し尽くされたクマなんですよ」と教えてくれた。

 「これは10年間以上描き続けることで得られたプロポーションなんです。授業中はクマばかり描いている生徒でした。一番好きだった世界史の授業では、エジプト風のターバンを巻いたクマとか、チャイナドレスのクマとかを描いていました」

 では、いつ頃からそのクマのイラストを?
 「三つ子の魂なんとかというやつで。コンピュータ(PC-6001 mkII)がはじめて家に来たときも、それを使って描いていましたね」

 当時使っていたペイントソフトというと……。
 「10歳くらいの頃に、BASICで絵を描くプログラムを作って。それでクマを描いていたような気がします。ある意味、今やっていることと似ているかもしれないですね」

 うーん、やっぱりすごい。

 

 SIGGRAPH: Special Interest Group on computer GRAPHics。
 米国コンピュータ学会(ACM)が主催するCGとインタラクティブ技術の祭典。

 

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