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【バンコク=石田浩之】インド東部ビハール州の複数の学校で行われている進級試験で、保護者ぐるみの大規模なカンニングが発覚し、22日までに生徒約600人が退学処分となった。
試験は、前期の中等教育を終える生徒(日本の高校1年に相当)が対象で、17日から1週間の予定で行われている。合格しないと進学できないうえ、地元の役場に就職しようとする際にも影響するという。
地元テレビが19日、大勢の保護者が校舎の壁をよじ登って生徒に窓越しにカンニングペーパーを渡す映像を放送した。学校には監視役の警察官が配置されていたが、保護者を制止することはなかったといい、州政府は賄賂の受け取りがなかったかなどを調べている。
マイクロソフト共同創業者で資産家として知られるポール・アレン氏が、旧日本海軍の戦艦「武蔵」を発見したとして大きな話題になっています。アレン氏は、「武蔵」探索以外にも、様々な事業に資金を投じているのですが、特に有名なのが、地球外生命体の探索事業です。
[写真]地球外生命体へのメッセージを搭載したボイジャー1号(写真:ロイター/アフロ)
アレン氏は、米国カリフォルニア州にある地球外生命体の発見を目的とした組織である「SETI協会」に多額の寄付を行っています。同協会は、地球外生命体からの電波信号をキャッチしようという壮大な目的で作られたもので、設立には、元コーネル大学教授で、NASA(米航空宇宙局)の惑星探査プロジェクトの指導者でもあった故カール・セーガン博士らが尽力しています。
セーガン氏は1980年代に大人気となったサイエンス番組「COSMOS」を制作したことや、ジョディー・フォスター主演のSF映画「コンタクト」の原作者として知られています。中高年世代の人の中には、子供の頃、夢中になって番組を見た人もいるかもしれません。SETI協会は、アレン氏からの寄付をもとに、同氏の名を冠した電波望遠鏡をカリフォルニア大学バークレー校と共同で運営し、宇宙人からの電波を探しています。
何とも壮大な話ですが、一部の科学者はかなり真剣です。1960年代には、米国の国立電波天文台で「オズマ計画」と呼ばれる探査事業が行われたことがありますし、1977年にNASAが打ち上げた探査機ボイジャーには、遠い将来、地球外生命体が探査機と遭遇する可能性を考慮に入れ、地球上の様々な音楽や地球の写真などを収録した銅板製レコードが搭載されました。
戦艦「武蔵」を発見したポール・アレン氏(ロイター/AFLO)
しかし、こうした動きに対して懐疑的な科学者も少なくありません。英国の著名な天体物理学者スティーヴン・ホーキング博士は、悪意を持った地球外生命体に遭遇するリスクがあることを考えると、むやみに探査する必要はないと主張しています。また、こうした事業は公的な資金に頼ることも多いのですが、限られた予算の中、どれだけの成果が得られるか分からない事業に資金を投じることについては、そう簡単に理解を得られるものではありません。
ただ、地球以外の惑星に生命が存在する可能性そのものについては多くの科学者が肯定的に考えており、NASAも地球外生命体は存在する可能性があるという前提でプロジェクトを進めているようです。
しかし、これまでのところ、地球外生命体の痕跡を発見した事例はありません。さらに電波信号の受信ということになると、高度な知的生命体が存在する必要があるわけですが、無限大の広さがある宇宙で、地球人がそれを受信できる確率は極めて小さいと考えられます。プロジェクトの維持には莫大な費用がかかりますが、やはりアレン氏のような「奇特な」億万長者の支援がなければ続けることは難しいようです。
(The Capital Tribune Japan)
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[写真]「女性の能力を活用した新たな市場創造について考える」フォーラムで、「女活のススメ」の要旨が報告された=大阪市天王寺区上汐5のクレオ大阪中央
女性の戦力化を推進する企業の成功事例をまとめた小冊子「女活のススメ」を、大阪商工会議所がこのほど刊行し、女性支援セミナーで配布してお披露目された。中堅中小企業の成功事例が多くリポートされ、小さな会社も参考にしやすい。いまだ職場で実力を発揮しきれていない女性たちは、視点を変えれば、魅力あふれる可能性の宝庫。女性の活躍推進、略して「女活」の時代へ。
安心の「保活コンシェルジュサービス」
[写真]「制度も社風もよくわかる! 女活のススメ~女性活躍推進に取り組む大阪の企業事例集」(大阪商工会議所発行)
小冊子の正式名称は「制度も社風もよくわかる! 女活のススメ~女性活躍推進に取り組む大阪の企業事例集~」。大阪商工会議所が発行し、同会議所人材育成委員会の女性支援事業の一環として設立された「企業における女性の活躍推進研究会」(座長:佐藤友美子・追手門学院成熟社会研究所長)の研究成果がまとめられた。
A4版、41ページ構成で、19社の成功事例をリポート。研究会の事務局を務めた同会議所人材開発部研修担当の松井伊代子次長、高田周平さん、吉田奈津美さんの3名が、本来の研修業務と並行して、取材、撮影、執筆をこなしながら刊行にこぎつけた労作だ。
女活のポイントを、働く女性を増やす「採用」「両立支援」と、働く女性を伸ばす「育成」「登用」の4つに分類。色違いの花びらマークで各事例の特色を鮮明に打ち出した上、誌面に女活冊子らしい華やぎを添えている。紹介企業の企業規模も大企業が9社、中小企業が10社と、バランス良く配置されている。
ダイキン工業(大阪市北区)は、育児休暇復帰者の活躍に向けた支援で異彩を放つ。「保活コンシェルジュサービス」は同社独自の保育所入所支援策で、社員の住む地域や個々人の事情に応じた保育所情報を提供。保育所をしっかり活用することなどで、社員の早期職場復帰をサポートする。
生後6カ月未満で職場復帰する社員に対しては、さらに一歩踏み込んだ支援策で向き合う。地方の実家から親を呼び寄せ、育児を手伝ってもらう場合、親の交通費を会社が負担する制度などは、とても頼もしいだろう。「早く戻って活躍してほしい」──1人ひとりの女性社員を、貴重な戦力としてリスペクトする期待の高さが伝わってくる。
子育て中の短時間正社員がバリバリの部長職
[写真]フォーラムで「女活のススメ」に見入る参加者
製造業のクリロン化成(大阪市東淀川区)は、パート社員を悩ませる「130万円の壁」を補助制度で解消し、パート社員の戦力化に成功している。
年収が社会保険の扶養範囲から外れる130万円を超え、社会保険料の負担が発生したパート社員に対し、本人が負担すべき保険料に相当する分を、会社が時給に上乗せして支払う。パート社員は「130万円の壁」を気にすることなく存分に働けるため、モチベーションが上がり、会社の業績向上に貢献している。
卸売業のワンゲイン(大阪市浪速区)は従業員10人のうち、9名が女性。午前9時半から午後3時半までの短時間勤務を選択できる短時間正社員制度を導入し、女性社員が子育てと仕事を両立しやすい職場環境を醸成。営業統括部長の重責も、子育て中の女性短時間正社員が担っている。
情報通信業のプロアシスト(大阪市中央区)は、対話重視の社風を貫く。人気レストランと年間契約し、社員の誕生会や定例会議後の食事会を開催。業務とはかかわりの薄いことでも話しやすい環境がさりげなく整う。地方出身の社員に対しては、生駒京子社長自身が地方まで出向いて実家を訪問。両親らに社員の近況報告をすることで、家族との一体感も培っている。
女子社員の4割がママさん社員
大阪市が主催し、同会議所が共催して開催された「女性の能力を活用した新たな市場創造について考える」フォーラムで、参加者に「女活のススメ」を配布し、同研究会活動の成果が報告された。
松井さんが紹介事例から得られる「女活成功のひけつ」と「女活の留意点」を、3点ずつ挙げた。女活成功のひけつを、「制度も社風も充実」「男性上司を巻き込んだ育成研修」「適性を生かした職域拡大」と指摘。「女活の留意点」として、「トップの決意と活動継続の仕掛け作り」「待機児童問題の解消」「働き方改革の推進」を呼びかけた。
続いて、「女活のススメ」で事例紹介されているマンダム(大阪市中央区)の西浦けい子人事部主幹が、自社の取り組みを説明。産休取得者と上司、人事部による産休前三者面談を導入したところ、コミュニケーションが促進され、産休後の復職が円滑になった。今では女子社員のうち、子育て中のママさん社員が4割を占めるようになったという。
西浦さんは「他社の事例が役立つことがあります。大阪の会社同士で連絡を取り合い、知恵を集めていきましょう」と、女活情報の共有を提唱した。会場では参加者が配布された「女活のススメ」に熱心に見入っていた。
女性の活躍推進こそ、すぐれた成長戦略のひとつ。生活シーンでの「大阪のおばちゃん」のたくましさや対話交渉能力は群を抜く。「大阪女子」の潜在的パワーをうまく引き出して、大阪経済の成長エンジンにしたいものだ。
「女活のススメ」は大阪商工会議所人材開発部研修担当(大阪市中央区本町橋)と、OSAKAしごとフィールド(大阪市中央区北浜東)で、無料配布しているほか、同会議所の公式サイトからダウンロードできる。詳しくは同会議所の公式サイトで。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)
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大阪市浪速区で21日、恒例の「日本橋ストリートフェスタ」が行われ、朝から多くのコスプレーヤーが集まり、堺筋が歩行者天国になるなど、多くの人でにぎわいをみせた。
悟空とフリーザとリラックマが並んで記念撮影?
[写真]ドラゴンボールのキャラにリラックマ?
国内でも指折りの電気街「日本橋」で開催される同イベントは、今回で11回目。毎年約4000人以上のコスプレーヤーが集まり、様々なイベントが行われることで知られる。
同日も午前11時から午後3時半ごろまでは、電気街を走る堺筋を歩行者天国となった。ドラゴンボールから進撃の巨人、となりのトトロなど様々なキャラクターにふんしたコスプレーヤーたちが普通に街を歩いており、なにも知らずにここを歩いていた人たちは驚きの表情を見せていた。
ドリーム・カー「ナイト2000」が並んで駐車
[写真]ドリームカー「ナイト2000」がコインパーキングに並んで駐車していた
また、コインパーキングには約30年以上前に国内でもテレビ放映され人気を得たアメリカの特撮テレビドラマ「ナイトライダー」のドリーム・カー「ナイト2000」も置かれており、思わずシャッターを切る人の姿も多く見られた。
大阪市内から来たという30代の男性は「きょうこのイベントを知らずにここを通ってとまどってたけど、まさかナイト2000が見られるなんて思わなかった。めっちゃ興奮する。しかも2台並びはビックリですわ」などと、うれしそうに話していた。
このほか、パレードや地元アイドルによるライブステージなどが行われ、子どもから大人まで多くの人たちが楽しんでいた。
地図URL:http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=34.65802194609713&lon=135.5057598967518&z=15
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中国人訪日客が日本経済を支えている。2015年2月の訪日外国人客全体約138万7000人だったうち、その約4分の1にあたる約36万人が中国からの旅行者だった。伝統的に「ニッパチ」と呼ばれ、2月と8月は寒かったり暑かったりして商売が振るわない時期とされていたが、そんなジンクスはどこへやら。潤沢な手持ちの資金を使って日本で「爆買(ばくがい)」する中国人のショッピング風景は主要メディアが注目するニュースになった。
爆買の平均消費金額は約20万円
[写真]爆買中国人は36万人、平均消費金額は約20万円に(Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
彼らが買い求めるのは電気ポットや電気炊飯器、セラミック製の包丁、ドライヤー、化粧品などの日用品から、赤サンゴの高級宝飾品にいたるまで多岐にわたる。特に日用品は中国で買うよりも3分の1程度の値段で買えるとされ、デパートや量販店にお客が殺到。各社は多数の免税コーナーを設けるなど積極的に対応した。
この結果、大手百貨店5社の2月の売上高は(速報値、既存店ベース)そろって増収となった。1回の日本滞在で使う平均消費金額は約20万円と、他の外国人が10万円前後であるのと比べるといかに大きいかがわかる。百貨店、ホテルなどに与える波及効果も当然ながら大きい。ホテルなどの場合、以前は一人当たり1万5000円~6000円の客単価だったが、いまはそれが2万円以上に上昇し、今後についても「2万5000円ぐらいになるのではないか」という強気の見方があるほどだ。
しかし喜んでばかりもいられない。彼らのマナーの悪さにまゆをひそめる向きも少なくないからだ。大型バスで大挙して銀座に乗り入れて、ところかまわず飲食したり、トイレではない場所で子供が用を足したりなど、常識はずれのことが次々と起こるそうだ。
しかし、ホテルは悲惨な状況に
ホテルにいたってはもっと悲惨だ。ある都心の高級ホテルの関係者によると、使い方がよくわからないせいか、男女問わず部屋のトイレで温水便座に座るのでなく立ったまま用をたして水浸しにしたり、火のついたたばこをそのまま床に捨ててじゅうたんを焦がしたり、朝食バイキングの料理を全部持っていってしまったりなど、「トンデモ」を挙げだしたらきりがないという。
このため最近は都心の有名なホテルは中国の団体客の受け入れを敬遠しており、そうした客は中級以下のホテルや郊外のビジネスホテルに流れているという。
逆に有名ホテルがターゲットにしているのが、富裕層の個人旅行客である。高級な部屋に長期間滞在してくれるほか、盛大な宴会を開いたり、一人当たり5万円前後もする高級な食事のコースを選んでくれたりするなど、二重三重においしいからだ。
ただ、こうした富裕層であっても、必ずしもマナーが良い人ばかりとは限らないそうだ。団体客相手に遭遇するのと同様の悩みを抱えるホテルも多い。あるホテル関係者は「日本人の海外旅行客も昔はそうだったのかもしれないが、彼らの常識が追いつくにはあと10年はかかるのではないか」と話している。
(3Nアソシエイツ)
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