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琴奨菊(左)は栃ノ心を寄り切りで下す=18日、大阪・ボディメーカーコロシアム
既に4敗。早々と優勝争いから脱落した琴奨菊は、自身に言い聞かせた。「自分を信じられないようでは勝てない」。この日は吹っ切れたかのように、出足鋭い本来の速攻で連敗を止めた。
左上手を許せば怪力を発揮する栃ノ心に対し、頭でぶつかった。左前まわしをがっちり。右かいなも返した。得意のがぶり寄りで圧倒し、「体も気持ちも整えられて、集中もできていた」。
場所前に婚約を発表。心機一転の今場所は4連勝発進したが、平幕に2敗し、10日目は新関脇照ノ富士に力負け。一昨年の九州場所で負った右胸の古傷を抱えたままの土俵が続く。
それでも「やるべきことをやって臨む」。土俵での稽古が減った分、体のケアに人一倍時間を費やすようになった。最善を尽くして生命線の立ち合いに懸ける。
ふがいない大関陣に代わって場所を盛り上げた照ノ富士が2敗に後退。賜杯争いの興味は薄れ、35に伸ばした白鵬の連勝を誰が止めるかに関心が移る。12日目に白鵬戦を控え「やるべきことをやる。それが全て」と琴奨菊。大関の気概が見たい。