サッカー日本代表の後任監督として、前アルジェリア代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)が有力候補の一人となっていることが24日、分かった。現在フリーで早期契約に支障が少ないこと、豊富な国際経験などが重視されたとみられる。
協会関係者によると、日本サッカー協会は22日の技術委員会で、霜田正浩技術委員長が欧州などから持ち帰った情報をもとに候補者を絞り込み、大仁邦弥会長に推挙する優先順位を決定した。近日中に大仁会長と霜田技術委員長が話し合い、正式交渉を進める候補を決める。候補者リストには、元デンマーク代表でラフウィヤ(カタール)監督のミカエル・ラウドルップ氏(50)、元J1鹿島監督でパルメイラス(ブラジル)を指揮するオズワルド・オリベイラ氏(64)らも入っている模様。
ハリルホジッチ氏はボスニア・ヘルツェゴビナ出身で、旧ユーゴスラビア代表として1982年ワールドカップを経験。2014年ブラジル大会ではアルジェリア監督として同国を初の16強入りに導いた。【大島祥平】◇日本3社目 米国6社に次ぎ
トヨタ自動車が国際オリンピック委員会(IOC)と、最高位のTOPスポンサー契約締結に向けて交渉を進めていることが24日、関係者の話でわかった。交渉は大詰めに入っており、早ければ3月中にもIOCのバッハ会長が来日して、正式調印する見通し。
TOPスポンサーは、IOCが特定の業種につき1社限定した協賛社が、契約期間中は五輪マークを使って世界中で宣伝活動を展開できるもので、放映権料と並ぶIOCの主要財源。現在はコカ・コーラなど11社ある。個別の契約金は公開されていないが、IOCによると、09〜12年の4年間の契約金は平均で1社年間約2200万ドル(約26億円)。
トヨタ自動車が契約を結べば、日本企業は昨年2月に2024年まで契約延長したパナソニック、同6月に24年までの10年契約を結んだブリヂストンに加え3社となり、最多の米国の6社に次ぐ。東京五輪を商機ととらえ、日本企業の動きが活発化している。
トヨタ自動車は円安効果も背景に14年4〜12月期連結決算の売上高20兆1156億円は過去最高を記録した。【藤野智成】