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【相談者:20代女性】
私は人から言われたことですぐに傷つきます。彼が何気なく言う言葉にもすぐ傷ついてしまいます。他の人ともそうなので、たぶん彼が人を傷つけるようなことをわざとしているのではないと思います。どうしたら傷つかなくなるでしょうか?
●A. 自分の“傷つき”の正体を知るだけで、傷の度合いが軽くなるかも。
日常の迷宮脱出ガイド、心理分析士の咲坂好宥です。
彼だけでなく、他の人との人間関係でも傷つきやすいのですね。それは毎日おつらいことと思います。
具体的にどのような言葉であなたが傷ついてしまうのかわかりませんので、「傷つく」ということの本質に触れながら、どうしたらいいかご一緒に考えていきましょうね。
●みずから傷つくケース
まず、“傷つく”というのはどういうことなのでしょうか。精神科医の町沢静夫さんは、著書『「こころの居心地」がよくなる心理学』の中で、傷つきやすい人の心について次のように説明されています。
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『現代の青少年が傷つく場面は、明らかにそれとわかるような中傷の言葉や態度に接したときというような画一的なものではない。その人固有のとらえ方でみずから傷つき、他人には容易にわからないことが多いのが、よくある傷つき方のように思われる。 (中略)傷つく心理の大半は、自尊心にまつわるものである。ものや食べるものや着るものがおよそそろっている現代において自分を守ろうとするとき、唯一残された大切なものは、自尊心という心のレベルになってしまう。たとえブランド製品や洋服といったもので競ったとしても、それは着るということを競うのではなく、ブランド製品を買うことによって、自分の自尊心を高めたいだけなのである』
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ポイントは、“みずから傷つくことも多い”ということと、“自尊心にまつわることで傷つく”ということみたいです。
明らかに傷つけようと意図した場合は別として、相手の何気ない態度や言葉で傷ついてしまうのは、それにまつわる“地雷”があなたの心に仕掛けられているからなのではないでしょうか。
この地雷は、人それぞれ“爆発ポイント”、つまり傷つくきっかけが違いますから、他人にとっては、「え、そんなことで傷つくの?」と思うようなことでも、本人にとってはグサグサに突き刺さるわけですよね。
たとえば、背が低いことがコンプレックスの人にとっては、「小さくてかわいいね!」なんてラブリー感たっぷりのホメ言葉が完全なダメ出しに聞こえるかもしれません。…