日本、中国、韓国は地理的にも近い位置関係にあることから、手軽で手頃な海外旅行先として選ばれやすい。このところも、「来日中国人観光客が急増」「韓国に旅行する中国人が倍増」といったニュースをよく見かける。
地理的にも近いということは、それぞれの国をハシゴしやすいということでもある。中国のあるネットユーザーが17日、「半月で日本と韓国に行ってきた」というタイトルのブログ文章を掲載、日本と韓国それぞれで見たことや感想について詳細に記した。
文章からは、日本に対して全体的に良い印象を持ったことが伺える。最も印象深かったのは清潔さだったようだ。一方で、「デパートでベビーパウダーをいくら探しても見つからず、サービスカウンターに行ったところ、従業員のお兄さんが外国人でも見つけやすい店をネットで調べてくれた。地図を印刷した上に経路や交通費まで書いてくれたのだが、実のところ個人的には日本人のこういう手助けが負担に思える時もあった」といった感想も残した。そして、日本を旅行して感じたことについては、以下のようにまとめている。
日本に来る前は興味がなかったから、日本に行きたいと考えたことはなかった。1週間滞在してみて、残ったのは美しい印象ばかりでもなかった。「日本人という本当に不思議な人種がこの世界に存在するのだ」とも何度も思った。ただ、少なくとも、小さいころに見た大量の抗日ドラマによって培われた、「はい」という日本語を聞くと条件的に沸く反感は生まれなくなった。そして機会があればもう一度この国を見に来たい、と少なくとも思った。
一方、初めて韓国を訪れた印象については「サービス業のレベルは総じて日本に及ばず、快適さや便利さにも日本とは隔たりがある。ただ、ソウルや釜山では英語のレベルが日本より高いと感じた。そして、韓国ではロッテやサムスンが至るところで目につき、どこでも『自撮り棒』を見かけた」としている。
また、ソウルに行って「なぜ韓国人が独島(日本名:竹島)に対して民族感情をあれほどむき出しするのかがようやく分かった」とし、地下鉄では独島に対する韓国の立場を説明する英語動画が繰り返し流れ、歴史文書や法律文書が全て翻訳されていたと紹介。そのうえで「このような宣伝が政府の支援によるものか、民間の自発的な動きなのかにかかわらず、内に対しても外に対してもその作用は軽視できない」と評した。さらに、釜山のある観光エリアでは、漢字で「独島」という名前がついた店にも出くわしたことを明かした。
(編集翻訳 城山俊樹)サッカーのアジアクラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)が24日に開幕する。J1のガンバ大阪(G大阪)は1次リーグ初戦の広州富力(中国)との戦いを前に23日、大阪で記者会見を行った。会見には長谷川健太監督とMF遠藤保仁主将が出席したが、中国メディアの記者がこの会見で挑発的な質問を投げかけ、会場は妙な空気に包まれたという。韓国メディア・スポーツ朝鮮(電子版)や日本メディアの報道として、中国・網易体育が24日伝えた。
G大阪は2008年のACLで優勝。この日、会見会場にはACL優勝トロフィーのレプリカが置いてあり、これについて中国メディアの記者は長谷川監督に、「それは以前優勝した時のものですか? 本物ですか? レプリカですか? そこに飾っている意味は? 威嚇ということですか?」と、挑発的な質問を浴びせた。長谷川監督はこれをかわし、「ちょっと分かりません」と応じたが、この質問に会場は妙な空気に包まれたという。
韓国メディアはこの出来事について、「中国の記者がこうした挑発的なことを言い出すのは初めてではない」と指摘。13年のACLで中国の山東魯能がアウェーで韓国の浦項スティーラースと対戦した後の会見でも中国人記者が突然、「なぜ中国語の通訳がいないのか? こんなことなら浦項が山東に来た時にも中国は韓国語通訳を用意しない」と言い出したことを紹介した。
こうした会見では会場となる国の母国語を使用し、英語の通訳を用意することとなっており、中国語の通訳を用意する必要はなかった。
(編集翻訳 恩田有紀)