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北陸新幹線の開業に合わせ、北陸鉄道はバスを中心に運行体系の大幅な見直しを行った。新幹線の発着に合わせたダイヤの変更や増便、バス停の移動など、2次交通の要として市民や観光客の利便性を向上させ、開業効果を高める。
北陸鉄道は、14日からダイヤを改正。午前6時~7時に金沢駅を出発する北陸新幹線「かがやき」「はくたか」への接続では、平和町方面と花里方面のバス2路線で始発を繰り上げし、計10路線を接続させた。週末は、午後9時56分の「かがやき」到着に合わせ、鈴見方面への最終バスを繰り下げた。
また、金沢駅兼六園口(東口)から橋場町経由で柳橋まで結ぶ「東山線」と、金沢駅金沢港口(西口)から泉野出町1丁目までの「駅西寺町線」を新設。三馬大野線では、香林坊発大野行きに平日午後10時5分発の西口経由を設けた。
東口ターミナルでは、観光客が利用しやすいよう乗り場を変更。人気のある「城下まち金沢周遊バス」を3番乗り場から7番乗り場に移した。観光系路線「兼六園シャトル」が出る6番乗り場の隣になり、交通案内所の前に2路線の乗り場を集めることで案内しやすくした。
加賀方面については、週末だけだった兼六園下から出発する「加賀ゆのさと特急」を平日も運行する。金沢駅発の便と合わせ、毎日2往復体制にした。
輪島方面では、金沢まで毎日11往復する輪島特急のうち、1往復を「スーパー特急」にした。金沢駅から輪島駅まで途中のバス停を通過することで、約30分短縮して2時間で結ぶ。新幹線のダイヤに接続する。
観光客に気軽に利用してもらえる「日帰りバス旅」は、輪島や金沢など通年運行の5コースのほか、季節ごとの花や祭りに合わせて、富山や福井まで足を延ばす広域ツアーを設定する。春夏の時期は22コースを準備した。
金沢と五箇山、白川郷、高山のいわゆる「三つ星街道」を巡り、外国人客に人気がある高速乗り合いバス高山線は、金沢―白川郷を2往復増便して8往復にした。日帰りでも楽しめる。
グループ会社の北鉄金沢バスが運行する高速乗り合いバス富山線では、通勤客の利便性を図るため、初めて定期券を導入。平日朝の通勤時間帯に、富山駅前と兼六園下の間で1往復増便した。
鉄道では浅野川線も、内灘発北鉄金沢駅行きの始発を7分繰り上げ、午前5時33分発とし、新幹線の始発に間に合わせた。