あなたの周りに、「ディスったら負け女子」はいませんか? これは全く文字通りの意味で、こちら側がディスってしまったらその時点でこちらが「負け」になってしまう、そういう相手のこと。ひとたび少しでもその女子に対する不満やその人の悪いところをもらしてしまえば、自分が確実に悪者になってしまう、そんな女子のことです。
「○○ちゃんって本当に非の打ちどころないし純粋でいい子だよね~」とよく言われる、モテる女性。かわいらしい立ち居振る舞いと、天真爛漫な笑顔で悪口を言わない態度。だからこそ、皆のなかで「完璧!」というイメージができ上がっている。そんな女性は周囲にいませんか?
皆から完璧、いい子、純粋、悪いところがない、というイメージを強く持たれ、そのような「空気」がコミュニティの中ででき上がっているために、その人について少しでもネガティブな発言をすれば完全に自分が「悪者」になってしまう。下手をすると、「あの○○ちゃんのことをそんな風に言うなんて、ひどーい」と言われかねない。こいう女性こそがまさに、ディスってはいけない空気ができ上がっている=「ディスったら負け」な女性なわけです。
実際にあったケースを検証してみましょう。
知り合いの女性Aさんの友達のBさんは、いわゆる「愛され女子」です。皆からいつも笑顔の素敵な女性と言うイメージを持たれているBさん。
しかしこのBさん、女性に対しての振る舞いと男性に対しての振る舞いが全く違う(その結果特に男性から愛されている)、メールやLINEの返信率が非常に悪いときがある、など、困った点があるのもの確か。Aさんはそのため、嫌な思いをすることがあるのですが、そのことが口に出せないのだとか。なぜなら、Bさんが「ディスったら負け女子」だから。
彼女のせいで嫌な思いをする。なのにバッシングはできない。そうしてどんどんストレスがたまっていく……。これが最近のAさんの悩みというわけです。
では、あなたがAさんのような状況に立たされたら、どうすればいいのでしょうか?
この人をディスってはいけない、という空気を読んで、どうしても言えない。そんなときは、一度、子どもになってみましょう。
子どもの頃、イヤなことはイヤと言っていましたよね。友達にむかついたら「むかつく!」と怒っていましたよね? その時の感情をたまには思い返してもいいのです。「そういうのやめてよ!」とか「Bちゃんにはほんとに困ってる」とか、たまにははき出しましょう。…
どんな時でも常に大人の対応を求められることは、プレッシャーでありストレスの原因。どうしてもつらいときは、子どもになってもOKなのだと、頭の隅に置いておいてくださいね。
(五百田達成)
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