年末年始、夜は何かと外食が続きがちなこの季節、どうせ食べ(&飲み)過ぎちゃうのはわかっているから、せめてお昼はサラダだけにしておきたい……なんて方、多いのでは? というより、私がそう。
でも、ベジタブルラバー(野菜好き)の私としては、市販のサラダは量が少なかったり、種類も限られルーティーンになってしまうというお悩みが。ならいっそ、家でサラダランチを作って職場へ持っていくことも考えたのだが、お弁当箱だとレタスが溢れ上手に盛り付けられないという問題が(涙)。
蒸鶏やベーコン、レタスにトマト、アボガドを入れたアメリカでは人気の定番“コブサラダ”。本著には、なんと72ものレシピが!
そんな中、出会ったのが『ジャーサラダ』。料理研究家、フードコーディネーターのりんひろこさん著「NYスタイルのジャーサラダレシピ」を読んでみると、目からウロコ。
今年、モデルでタレントのローラさんのブログにも登場し、女性の間で爆発的人気となったメイソンジャー(もしくは市販のガラス瓶)を使えば、美味しくてボリューム満点、しかもバラエティ豊かなサラダを無限に作り続けることができるのだ。さっそく、『ジャーサラダ』についてご紹介しよう。
ジャーサラダって?
ジャーサラダとは、密閉できる瓶(ジャー)にドレッシングと色とりどりの野菜を入れ、ぎゅっと詰めたサラダのこと。その見た目のかわいさと、瓶に野菜を切っていれるだけの簡単さ、そして密閉するので4〜5日置いても葉野菜がシャキシャキ、フレッシュさをキープできる保存性のよさから、ニューヨークの忙しいOLたちの中で週末に作って、ウィークデーのランチにオフィスに持っていくのが流行っているのだとか。
(ちなみに、メイソンジャーはアメリカで長い間愛されているBall社の商品。密封性、耐久性に優れていて、形やデザインも様々。保存容器としては勿論、インテリアになど幅広く利用されている。)
マンゴーやぶどう、イチゴを使ったフルーツたっぷりの“ジャーサラダ”もおすすめ。
そこで気になるのは、やっぱり作り方。瓶に野菜を詰めるって!? というワケで、まずはジャーサラダ作りの基本の4ステップをご説明したい。
1 まずはお好みのドレッシングをいれる。
2 トマトや玉ねぎ、オレンジなど味を吸ってドレッシングと一緒に美味しくなる素材か、豆、アボガドのようなドレッシングを吸収しにくい素材を入れる
3 トマト、パプリカなどそのままでも、ドレッシングに使っても美味しい素材を入れる。…4 一番上にはレタスなどの葉野菜やカリカリに煎ったじゃこなど、パリパリの食感や歯触りの良さを生かしたい素材を。
以上。なんてシンプル!
食べるときは、お皿の上でひっくり返すだけ。自然と最後にドレッシングがかかるという仕組み(また食べる時には、ドレッシングに浸かったトマトやオレンジ、たまねぎなどからぐっと旨みが出ていて、これまた美味!)中にはジャーを持ったまま、そのまま食べられるメニューもあるので、オフィスやピクニックの時はそちらの方が便利かも?
左から、本著より、マンゴーサラダ、ぶどうサラダ、いちごとパイナップルのサラダ。フルーツたっぷりの“ジャーサラダ”も作ってみたい 。
どんなレシピがあるの?
作り方がわかったら、いざトライしたい! と思いつつ、思い浮かぶのはレタスにトマト、きゅうり、と定番サラダの具材ばかり。しかし、本著のレシピを見ると、まるでパフェのような、色とりどりでキュートなジャーサラダがずらり。
たとえば、紫玉ねぎ、黒オリーブの輪切り、ブロッコリー、えび、うずらの卵で、「えびのバーニャカウダ風サラダ」、ミニトマトとホワイトマッシュルーム、モッツアレラチーズで赤&白の見た目も可愛い「ミニトマトとマッシュルームのサラダ」、紫玉ねぎのみじん切りに、茹でたかぼちゃとレーズン、クリームチーズで「パンプキンとクリームチーズのサラダ」。
どれもオシャレすぎる! ワイン持参していいですか……?
ほかにも、きゅうり、じゃがいも、大葉とハムで「じゃがいものシャキシャキサラダ」、ズッキーニやかぼちゃなどの旬の野菜を使った「焼き野菜のサラダ」、ボリュームが欲しい方はチキン、ローストビーフ、ソーセージ、ツナやスモークサーモンを入れてもおすすめ。
白ワインビネガーにオリーブオイル、塩、こしょうを混ぜたドレッシング『フレンチビネグレット』を使えば、オレンジやブドウ、りんごなどなど、フルーツのジャーサラダも美味しく頂ける。これは、ニューヨークのの女性たちに人気なのもナットクである。
美味しそうに詰めるコツは?
しかも嬉しいのが、多少切り方が乱雑でも、そんなに目立たないこと(笑)。密封容器なのでレタスなどの葉野菜もシャキシャキのまま。何よりも具だくさんで沢山食べられる。とはいえ、ただ食べたいものを詰め込んでしまっては、透明なガラス瓶から見た目がカオスな状態に。
せっかくのホームパーティや気になる彼の前で出した時に「わぁ~!」と注目を集めるためにも(!?)トマトやおくら、れんこんなど、スライスした断面が可愛い素材は、瓶の回りをぐるっと貼り付ける感じで並べてみるとよいだろう。…(りんさんが作った写真をぜひ参考に)
さいごに
これまで色々なサラダのレシピ本を読んできた私だが、それらは全て食べる直前に作るものと思っていた。しかし、『ジャーサラダ』なら、色んな場所で持ち歩くことができる。しかも作り置きが可能なので、夕食の副菜(時々は大瓶でメイン料理)として作っておくことも。仕事が遅くなって夜遅い時間帯になったとしても、蓋をあけてレンジでチンして、温野菜系のサラダをたっぷり頂くなんてヘルシーな食事が摂れるのである(感涙)。また、野菜嫌いなお子さんがいる家庭でも、これなら一緒に作ってみたりすると、楽しく食べてくれそう。ガラス瓶といえば、梅酒づくりでしか使ったことがなかった私だが、これからはジャーサラ女子として女子力を高めます。気になる方は是非トライしてみてほしい。自分なりのアレンジレシピを考えるのも楽しそう。
(ミカマイコ)
『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』
定価/1,296円(税込) 発行/世界文化社 現在発売中