あるときから急に『節分の定番』として出てきたという印象がぬぐえない文化といえば……恵方巻です。私が子供の頃は、恵方巻を食べるという習慣はなかった気がするのですが、今ではスーパーやコンビニなどあらゆるところで販売するようになりましたよね。おまけに最近では「恵方ロールケーキ」とか「恵方だし巻き卵」とか、とりあえず巻いてあればなんでもありみたいな便乗商品が次々登場していて、正直困惑しています。
「決められた方角を向いて、無言で食べる」という、なんとなくそれっぽいルールが世間に定着していても、いまいち解せず、長年世間から置いていかれたような気分になっていたのですが、テレビで「黒柳徹子と徹子の部屋のスタッフ一同は、毎年欠かさず全員で恵方巻きを食べています」と言っていたのを観て、一気に自分の中での疑いが晴れました。あんな長寿番組がやっている行事なら、間違いない!
……ということで、恵方巻を作ってみましたよ。せっかく願掛けして食べるならモテも意識したい! と思い、女子力の上がるであろう材料を使ってみました。具材はセロリと豚肉です。セロリには「アンドロステロン」という成分が含まれています。とある実験でその成分をメス豚に嗅がせたところ、豚が交尾姿勢をとったことから、「アンドロステロン」は性的魅力が高まる=セクシーになれるという説があるのだそう。豚肉は、女性ホルモンを作るため活躍してくれるとのことだったので、安売りの豚肉を入れてみました。
想像通りのガッツリ系のお味で美味しかったです。今年はモテの1年にするべく、西南西の方角を向いてこれを食べてみてはいかがでしょうか。
(鈴木ポガ子)