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安倍首相は14日、第3回国連防災世界会議が開かれている仙台市内で、会議出席のため来日した国連の潘基文(パンギムン)事務総長やタイのプラユット暫定首相ら要人との会談を行った。
首相は、潘氏との会談で今年が国連創設70周年にあたることに言及し、「この節目の年に国連の安全保障理事会の改革についても具体的な成果を出すことが極めて重要だ」と述べた。これに対し、潘氏は安保理改革には直接触れず、「70周年という重要な年に日本との協力をより一層強化していきたい」と応じた。
その後、首相はプラユット氏と会談し、東日本大震災後のタイによる日本産の食品輸入規制(宮城、福島、群馬3県対象)の早期撤廃を強く求めた。プラユット氏は、「規制緩和に向けた検討を加速しており、近く朗報を届けられるようにしたい」と前向きな考えを示した。
14日に開幕した国連防災世界会議で、国連の潘基文(パンギムン)事務総長が記者会見し、「政治指導者は、防災にもっと目を向けるべきだ」と述べ、各国政府が防災を国家の優先課題のひとつに据えて取り組む必要があるとの認識を示した。
同会議最終日の18日に採択が予定される、防災に関する新たな行動指針については、「野心的な枠組みになるだろう」と述べた。
安倍首相が表明した、総額40億ドルの国際支援などを盛り込んだ「仙台防災協力イニシアチブ」については、「とても先見性のあるアイデアだ」と称賛した。
第3回国連防災世界会議の開会式=14日午前、仙台市青葉区の仙台国際センター
世界の防災戦略を議論する第3回国連防災世界会議が14日、開会式に天皇、皇后両陛下をお迎えし仙台市で始まった。出席した安倍晋三首相はこの中で、東日本大震災の教訓を踏まえ、災害犠牲者を減らすための国際貢献策「仙台防災協力イニシアチブ」を発表した。2015~18年の4年間で途上国などに対しハード、ソフト両面で40億ドルの協力を行うと表明。各国で防災分野のリーダーとなる人材を4万人育成していく方針も打ち出した。
会議には、100カ国を超える首脳、閣僚級が出席。開会式であいさつした国連の潘基文事務総長は、震災から4年が経過したことに触れ「被災者に思いを寄せ敬意を払うためにも会議をぜひ成功させなければいけない」と述べた。
首相は会議で、東日本大震災で各国から寄せられた支援に謝意を表明。震災と福島第1原発事故を踏まえ、「長期的視点に立って、さらなる防災投資に取り組む」と言及。「震災前よりもより良いふるさとにしたい」との被災地の声を紹介し、復興の際は単に災害前の状態に戻すのではなく災害前より強い社会をつくる「ビルド・バック・ベター」(より良い復興)の考え方を提唱した。
安倍晋三首相と国連の潘基文事務総長は14日午前、国連防災世界会議に合わせて仙台市で会談し、防災分野や気候変動問題に加え、持続可能な開発に向けて連携する方針を確認した。テロ対策やシリア問題でも協力することで一致。首相は国連安全保障理事会改革について「具体的成果を出すことが極めて重要だ」と意欲を見せた。
首相は会談冒頭で、今年が国連創設70周年に当たる点に触れ「軍縮や気候変動、開発など重要な分野で成果を得るよう事務総長と努力をしたい」と強調。潘氏は「今回の会議は、世界の大地を将来にわたって持続可能にするための重要な起点となる」と指摘した。
帰国した鳩山由紀夫元首相=14日午前、成田空港
ウクライナ南部のクリミア半島を訪問していた鳩山由紀夫元首相は14日午前、帰国した。ロシアによるクリミア編入を肯定するような発言が国内外で批判を呼んでいるが、成田空港に駆け付けた報道陣の問いかけには無言のまま。立ち止まりもせず、足早に空港を後にした。