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寄付者へのお礼に贈られるマグロや農作物などの記念品が人気で、始めてから3年間で10倍近くに増えた。制度を利用して税収増や知名度アップを図ることが狙いだ。
同制度は2008年度の税制改正で創設。出身地や居住地にかかわらず、個人が応援したい自治体に寄付すれば、住んでいる自治体に納める所得税と個人住民税が軽減される。寄付額のうち2000円を超えた分が控除の対象となる。
ふるさと納税のポータルサイトを運営している「トラストバンク」によると、全国で約1000自治体がお礼の記念品を送付しており、寄付金が年間12億円を超える自治体もあるという。
県内の各市町村によると、記念品を送っているのは12市町。寄付金額で1位の三浦市は記念品制度を導入した12年度が784件1596万円。13年度は2946件で5857万円と順調に増えており、今年度は7000件を超えた。
同市の記念品は寄付額によって内容が変わり、1万円以上3万円未満は3000円相当▽3万円以上5万円未満は6000円相当▽5万円以上10万円未満は1万円相当▽10万円以上は2万円相当。食品以外にホテル宿泊券や大漁旗(いずれも10万円以上の寄付)も用意されている。
記念品発送を請け負っている食品加工会社「シー・ユニオン」は、マグロの刺し身セットやカマ、ホオ身、アゴ身の希少部位セットを多い日には100件以上発送する。3000円相当の希少部位セットは最大4か月待ちの人気という。土山拓男営業部長は「新年度からは天然本マグロの中トロ、赤身セットも届けたい」と張り切る。
2位の川崎市(1億1143万円)は、10万円以上の寄付者に市岡本太郎美術館の入館券10枚を記念品として送っているが、少数の高額寄付者が総額を押し上げているという。3位の厚木市(5600万円)は3万円以上の寄付で受け取れるご当地グルメ「シロコロホルモン」などが人気だ。
吉田英男・三浦市長は「多くの人に三浦を知ってもらうのがふるさと納税の目的。過当競争をするのではなく、現在のペースを保っていきたい」と話している。(光尾豊)