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観光客襲撃テロのあったチュニジアの首都チュニスへの旅を手配した旅行会社各社は19日、参加した観光客に被害者がいないか情報収集に追われた。参加者の死亡が確認された旅行社の男性は「残念」と話し、別の会社も「確認中。話せることはない」と繰り返した。
12日から21日までの旅程で90人の手配をした「クルーズプラネット」(東京都渋谷区)によると、1人の死亡と1人のけがが確認された。ほかの乗客と添乗員は無事という。
同社によると、90人は添乗員とともに、12日夜に成田空港から出国し、スペイン・バルセロナへ。クルーズ船でイタリアをめぐり、現地時間18日朝、チュニジアに到着した。夕方まで自由行動の時間があり、オプションで博物館に向かったグループが事件に巻き込まれたという。同社の男性は「残念でならない」と声を落とした。
同じクルーズ船でのツアーを募集した那覇市の旅行会社は、日本人客13人と添乗員1人の無事を確認した。全員、船内で待機しているという。
東京都新宿区の旅行会社の事務所が入ったオフィスビルには、報道陣十数人が集まった。事務所から現れた従業員の男性は「外務省や観光庁と連絡を取り合って情報収集を進めている。話せることは何もない」と繰り返した。報道陣の質問に、「確認作業を急いでいる」と話し、足早に事務所に戻った。