多くの鉄道ファンが最後の姿を見送りました。惜しまれながら姿を消す豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」。２６年間の長い旅のラストランとなる最終列車が走っています。
　　「１０番乗り場に電車が入っています。ご注意ください」（ＪＲ大阪駅・午前１１時過ぎ）
　
　　ホームには、あふれんばかりの鉄道ファンたち。カメラを向ける先に、１２日、ラストランを迎えた寝台特急「トワイライトエクスプレス」が現れました。午後２時前、上りラストランとなる列車が札幌駅に。先頭車両は、大阪のものと違い、ディーゼル機関車が牽引しています。
　
　　平成元年に運行を開始し、寝台特急として国内最長となる大阪‐札幌間、およそ１５００キロを走り続けました。１４日のダイヤ改正で惜しまれながら姿を消し、入れ替わるように北陸新幹線が全線営業開始。来年には北海道新幹線の営業が始まります。行く先々で多くの鉄道ファンが、その姿を見送りました。
　
　【鉄道ファンは――】
　　「かっこ良かった」
　　「トワイライト、すごく好きな子がいて、いつも追っかけて来ていたんですけど、仕事で、きょう来られなくて・・・、彼女の代わりに見送りに来ました」
　
　Ｑ．何をしている？
　　「駅の音、とりに来たんです」（男性）
　Ｑ．どの電車の？
　　「トワイライトです」（男性）
　Ｑ．駅で違うんですか？
　　「各駅で違います」（男性）
　
　　「小さなお子さんがいます。下の方から見せてあげてください」（駅員）
　
　　悪天候のため、１０日から１１日にかけては運休していた「トワイライトエクスプレス」。ラストランの乗客の１人に車内の様子を電話で聞くと・・・
　
　　「一番最初に流れたアナウンスが、『あなたたちはラッキーです』と。車内のティータイムに大変人気が集中しているようで、普段にはない、人の行列でした。ずっと起きていたいですね」（“ラストラン”の乗客 加藤光太郎さん）
　
　　午後９時過ぎ、雪をまとわせ列車は青森駅へ。青森駅では、牽引車がこれまでの青函トンネル用からＪＲ西日本の車両に付け替えられます。
　
　Ｑ．最後になっちゃうけど、どうですか？
　　「悲しいです」（男の子）
　
　　「きょうまでトワイライトを応援していただき、愛していただき、ありがとうございました」（乗務員）
　
　　午後９時５０分過ぎ、上りの最終列車は青森駅を出発しました。（12日23:12）