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赤ちゃん絵本「いないいないばあ」などの著作で知られる児童文学作家の松谷みよ子(まつたに・みよこ、本名・美代子=みよこ)さんが2月28日、老衰のため死去した。89歳。葬儀は近親者で営んだ。自宅は東京都練馬区東大泉6の26の6。喪主は長女瀬川たくみさん。お別れの会を4月4日午前11時、東京都港区南青山の青山葬儀所で開く。
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東京生まれ。児童文学作家の故・坪田譲治氏に師事した。信州に伝わる伝説を基に1960年に出版した「龍の子太郎」で国際アンデルセン賞優良賞を受賞した。64年、自らの子供をモデルに、その成長をファンタジックに描いた幼年童話「ちいさいモモちゃん」を出版し、野間児童文芸賞、NHK児童文学奨励賞を受賞。全6巻となった「モモちゃんとアカネちゃんの本」シリーズでは、児童文学でタブーとされていた両親の離婚なども描き、発行部数620万部のロングセラーとなった。「いないいないばあ」に始まる赤ちゃん絵本では、優しい語り口が読者を魅了した。
一方、広島の被爆者を描いた「ふたりのイーダ」、ナチスのユダヤ人迫害を取り上げた「私のアンネ=フランク」など、過去の歴史とも向き合い、執筆活動を続けた。
07年7月には広島で被爆したピアノを題材とし「ミサコの被爆ピアノ」を出版。また、「現代民話考」(全12巻)など、現代に語り継がれている民話の採録にも取り組んだ。