九州電力は１９日、川内（せんだい）原子力発電所１号機（鹿児島県、８９万キロ・ワット）の再稼働に向け、現地で設備の確認を受ける「使用前検査」を原子力規制委員会に申請した。

　　九電は再稼働を７月上旬と見込み、営業運転の開始時期は８月と明示した。検査が順調に進めば、関西電力大飯原発４号機（福井県）が２０１３年９月に運転を停止して以来、約２年ぶりに原発が動くことになり、夏の需要ピークに間に合いそうだ。

　　九電が示した計画によると、３月３０日から検査を開始、６月上旬に核燃料を原子炉に入れる。７月上旬から発電を始め、中旬には１００％の出力で運転できる状態になるという。再稼働後の８月に、正常に運転しているかどうかの最終的な検査に合格すれば、営業運転に移る。