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シンガー・ソングライターの松任谷由実さんが16日、県庁を訪れ、石川の魅力を全国に発信する「県観光ブランドプロデューサー」の委嘱状を谷本知事から受け取った。県は、新幹線開業後のブランド力向上や、長期的に課題になるリピーター確保のために松任谷さんからアドバイスを受ける。
松任谷さんは無名時代に県内を巡るラジオ番組に出演した経験があり、石川や金沢が好きになったという。
谷本知事から「よく金沢市内もお回りになったとか」と聞かれた松任谷さんは、「地元の方より詳しい」と笑顔。また、今年秋頃までに県が制作する観光誘客用の動画について「ぜひ挿入歌を入れてください」と持ちかけられると、胸に手をあてて「お任せください」と返答した。
松任谷さんは「リピーターのために奥のディープな細道も(紹介できれば)。掘れば掘るほど出てくる、深いところ」と石川の印象を語り、谷本知事は「100万人の味方を得た気分。さらに県内を散策して奥深いところを発見してもらい、そういう情報をリピーターに提供していただければ」と応じていた。
◇旧本店、24日から営業
破産手続き中の老舗和菓子メーカー「駿河屋」を巡り、創業一族の岡本良太氏(40)が16日、和歌山市内で記者会見し、自身が社長を務める新会社「総本家駿河屋」が和菓子作りを継承し、同市駿河町の旧本店を「駿河町本舗」と改めて24日から営業を開始すると発表した。旧駿河屋の菓子職人ら15人を再雇用し、代名詞「本ノ字饅頭(まんじゅう)」やようかんなど約30品目を販売する。
旧駿河屋の不動産や商標などは昨夏、破産管財人による入札で、有田市の医薬部外品製造販売会社会長が落札。創業家と親交がある同会長が昨年11月、岡本氏を社長に迎えて新会社を設立し、設備メンテナンスや新商品開発を進めていた。
販売は、駿河町本舗に加え、2月に開店した京都市伏見区の1店、和歌山市内で春頃のオープンを目指す2店の計4店舗で行う。岡本社長は「手作りで丁寧に菓子作りを行い、地域の人たちの期待に応えたい」と話した。
駿河屋は室町時代の1461年、京都で「鶴屋」として創業。1619年に紀州徳川家の御用商人となり、和歌山で店を構えた。岡本氏は、京都の創業者岡本善右衛門の子孫にあたるという。和歌山の駿河屋は昨年1月、地裁に民事再生法の適用を申請。地裁は6月、破産手続きの開始を決定し、現在も手続きが続けられている。
この日の発表について、県商工観光労働部は「駿河屋の伝統を継承し、和歌山に駿河屋のブランドと味が引き継がれていくことを期待している」としている。
北陸新幹線金沢開業により、県内の観光地では、14、15日の週末2日間の人出が例年を大幅に上回ったことが、県の調べなどでわかった。今週末も引き続き、首都圏から多くの観光客が来県するとみられる。
金沢駅構内の商業施設「金沢百番街」では、14日に新装オープンしたファッションエリア「リント」で、15日との両日で計約15万5000人が入館した。昨年7月に改装オープンした土産品売り場「あんと」では、両日とも4万人を超えた。普段の休日の2倍前後で、昨年8月のお盆に過去最高を記録した3万5000人を上回った。
スーパーなどが入る「くつろぎ館」を含めた金沢百番街全体の売り上げは1億100万円。1年間で最も書き入れ時の年初のバーゲン並みだった。
駅構内の観光案内所は、両日合わせて約7000人に対応。県によると、昨年同期の週末の4倍以上だった。
県金沢城・兼六園管理事務所によると、金沢城公園では14日に8700人、15日に1万2900人が来場。15日は、例年3月の土日祝日の平均(3300人)の4倍となった。兼六園は両日ともに8400~8500人が入場し、例年の平均(6000人)を大幅に上回った。
新幹線開業記念でライトアップを実施している夜間帯には、兼六園、金沢城公園に、それぞれ両日計4500人前後が訪れた。
金沢市武蔵地区の近江町市場は、両日合わせて計6万7000人が訪れた。通行量を調査した昨年10月に比べ、1・5倍だった。ただ、近江町市場商店街振興組合は「通り過ぎていく人が多く、足を止めて買ってもらう工夫が必要」と課題を挙げていた。
加賀市の山代温泉は、14日は全旅館がほぼ満室で、15日も平年を約2割上回る盛況ぶりだった。同温泉観光協会によると、2月から首都圏だけでなく関西からの予約が増え始め、今月はほぼ全日で平年を上回る予約状況という。同協会事務局は「関西からも増えたのはうれしい。北陸の特集番組やCMが増えた効果では」と話した。
輪島市の朝市も活況を呈し、同市朝市組合によると、15日の入り込み客は普段の休日の1・5倍となる約3000人。家族連れなどで屋台に人だかりができ、海産物が人気を集めていた。小林政則組合長は「さっそく新幹線効果が出ている。次の週末もいっぱいになるのでは」と声を弾ませた。
サッカーJ2・コンサドーレ札幌は15日、札幌ドームで今季のホーム開幕戦に臨み、昨季14位のV・ファーレン長崎に0―1で敗れて通算1勝1敗となった。
札幌は前半、こぼれ球を相手MFに押し込まれ、先制を許した。1点を追う後半、FW宮沢裕樹選手(25)が2枚目の警告を受けて退場し、防戦一方の展開となった。
ボランチで先発出場し、この日ホームでのデビューを果たした今季新加入のMF稲本潤一選手(35)は、試合開始からほとんど攻撃に絡めないまま後半はベンチに下がり、サポーターの期待に応えることはできなかった。バルバリッチ監督(53)は「前半から相手に主導権を握られ、最終ラインを押し下げられた。守備が機能せず、攻撃のリズムを作れなかった。次戦に向け、改善していきたい」と話した。
◇第1回ワール丼カップ 福井
県内外の21種の丼料理を集めた「第1回ワール丼カップ」が15日も福井市中央の駅前電車通りで開かれ、家族連れらがお目当ての丼を求めて行列を作った。
北陸新幹線金沢開業の14日から2日間にわたって開催。ご当地料理のソースカツ丼や、カニや甘エビをふんだんに盛り付けた海鮮丼など県内の9店と、能登牛のローストビーフ丼(石川)、わら焼きのカツオたたき丼(高知)など9都府県の12店の計21店が一杯400~1300円で提供した。
何種類も食べ比べる人も見られ、友人3人と訪れた県立高志高1年岩口将也さん(16)は、黒豚を使った丼(鹿児島)に「肉がやわらかくてタレも甘くておいしい」と満足そうだった。
丼を食べに出かけて観光も楽しむ「丼ツーリズム」を全国にPRしている「福丼県プロジェクト」実行委が初めて企画した。