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鈴鹿市の近鉄白子駅西口に4月1日、津波避難ビルを兼ねた「白子駅西自転車駐車場」がオープンする。自転車と原付きバイク計284台の収容が可能な鉄骨2階の建物で、屋上に約200人が避難できる。市内の津波避難ビルはこれで26か所となる。白子駅は、年間約500万人が利用する同市の玄関口。伊勢湾から約500メートルしか離れておらず、県が昨年3月に発表した南海トラフ巨大地震の被害想定を基にした津波予測では、1~2メートルの浸水地域にある。
駐車場の屋上は、高さ約8メートル、広さ214平方メートル。緊急地震速報を流す防災スピーカーも備える。事業費は約2億7900万円。
駐輪の利用時間は午前6時~午前0時半。一時利用は自転車150円、原付きバイク210円。定期利用の申し込み受け付けは4月1日から。今月29~31日、同駐車場で申込書を配布する。問い合わせは市地域課(059・382・9022)。
◇特技持ち寄り魅力発信
広島市立大の学生6人が県内の大学生らにおすすめの観光スポットをまとめた地図「大学生ひろしまっぷ」を作り、配布を始めた。呉、尾道両市などへ取材に出向き、特に車を持たない学生でも行きやすい場所を紹介。「同世代に広島の魅力を再発見してもらいたい」と利用を呼びかけている。(松田祐哉)
作製したのは同大国際学部の井上泰浩教授のゼミでマスメディア論を学ぶ徳田智子さん(21)、河野薫さん(21)、行貞美佑さん(21)ら。ゼミ活動の一環として、県の観光PR「泣ける!広島県」に合わせ、学生側からも県内の魅力を発信しようと考えた。
昨年10月から取りかかり、観光に何を求めるかや学生の行動パターンを探ろうと、同大の学生50人にアンケート調査。「よく行くのは広島市内」「行動範囲が狭い」との傾向があることがわかった。行きたい場所は尾道市を挙げた回答が3割余りで最多だった。
そこで、「公共交通機関を使い、大学生が行きやすい場所を探そう」と毎週2回ミーティング。11月~今年1月、広島市からも比較的近い呉市を選び、「千福」の酒造会社「三宅本店」の酒蔵を見学したり、行き先として人気の尾道市に出かけ、千光寺などを取材。A3判八つ折りのマップにまとめた。
学生たちは井上教授から、「大学生目線で共感を得られるように」とアドバイスを受け、親しみやすいように紹介文はスマートフォンの無料通話アプリ「LINE」の吹き出しをイメージ。文字数は簡易投稿サイト「ツイッター」に合わせて140文字以内に収めるなど工夫した。
編集した徳田さんは「デザインが得意な人もいれば、文章が上手な人もいる。メンバーそれぞれの良いところを引き出すように工夫した」と振り返り、「『ひろしまっぷ』を手に、ぜひお出かけを」とPRする。
2000部印刷し、同大や県庁観光課、広島港旅客ターミナル、呉、尾道の観光案内所などに置くほか、同マップを紹介するフェイスブック(http://www.facebook.com/nakeru.daigakusei)からもダウンロードできる。
◇住民ら開業4年、お茶やおしゃべりで元気
雲南市三刀屋町で、地元の地域自主組織「中野の里づくり委員会」(深石広正会長)が運営する産直市「笑(え)んがわ市」が今年、開業から丸4年となる。毎週木曜の午前10時から4時間だけ営業する、地区唯一の商店。喫茶コーナーでは、買い物を終えたご近所さんの会話が弾む。(宮地恭平)
約580人が暮らす同町中野地区では、食料などを販売していたJA雲南中野店が2010年10月に閉店し、近くで買い物のできる店がなくなった。65歳以上のお年寄りが住民の4割近くに達する地域で、同店は住民の「憩いの場」の役割も果たしていたという。
明かりが消えたような町に、「活気を取り戻そう」と立ち上がったのが、同会の女性グループ。話し合いを重ね、同JAの空き店舗を生かした産直市を11年6月にオープンさせた。
手作り感にあふれた産直コーナー(約50平方メートル)には、大根やニンジンなど地元産の季節野菜や加工品、衣料品、日用品などが並ぶ。松江市の魚屋や出雲市のパン屋もかけつけ、旬の魚介類やとりどりのパンを販売する。
仲間と切り盛りする店舗責任者の阿川美鶴さん(72)は「評判を聞きつけた地区外のお客さんも増え、大忙しですよ」と、一見客も歓迎する。四つのテーブルに計約60席を用意した喫茶コーナー(約50平方メートル)は1回平均約50人が利用する繁盛ぶり。地元の女性たちが持ち寄った手作りのおかず、コーヒーなどが200円で楽しめる。
道ばたの残雪が目立った2月の木曜には、開店と同時に住民らが訪れて品定めを始めた。買い物を終えた住民らは喫茶コーナーに移り、テーブルに並んだ煮物や漬物など約10品をつまみながらの井戸端会議で盛り上がった。
夫婦で訪れた近くの農業宮崎唯夫さん(79)は「寒い季節は特に退屈で、ここで思う存分しゃべってストレスを解消する。元気が出ますよ」と笑顔を浮かべた。
同会では利用者の送迎や、閉校した近くの小学校校舎の活用も検討しているといい、深石会長は「今後も改善を重ね、昔のようなにぎわいを取り戻したい」と意気込んでいる。
北陸新幹線があす14日に開業する。富山―東京を最短2時間8分で結ぶ新幹線は、首都圏に家族を残して県内で暮らす単身赴任者にとって、休日に家族と過ごす時間を長くできる心強い味方となる。家族と離れて働くサラリーマンにも、待ちわびた“春”がようやく訪れる。
「いつもより1時間、出発を遅らせることができる。家族とゆっくり過ごせるのが楽しみです」
東京都稲城市の自宅に家族を残し、黒部市のアパートで単身赴任生活を送る建材製造「YKK AP」の鈴木彰さん(51)は、北陸新幹線の時刻表を眺めて笑顔を見せた。開業後の今月下旬、長男(6)が通う保育園の卒園式に合わせ、黒部宇奈月温泉駅から新幹線「はくたか」を使って自宅に戻る予定だ。
鈴木さんは一昨年9月、YKKグループが「技術の総本山」と位置づける黒部市に転勤した。「YKK AP」購買部の生産購買室長としての仕事には誇りとやりがいを感じている。ただ、都内の自宅に妻の好美さん(38)、中学1年生の長女(13)、長男の3人を残しての生活は「やはり心配」という。
今年1月、長男がインフルエンザにかかったと知らされたが、遠く離れた黒部市から無事を祈るしかなかった。都内の中学校で国語講師として働く好美さんは、仕事を休むことができず、まだ幼い長男を1人家に残し、後ろ髪を引かれる思いで出勤した日もあった。鈴木さんは「心配で毎日電話して様子を確かめていた」と話す。
鈴木さんはこれまでも月1回、金曜日の仕事が終わった後に東京の自宅に戻っていたが、在来線特急「はくたか」に飛び乗り、越後湯沢駅で上越新幹線に乗り換えても、都内の自宅までは4時間半以上かかった。「黒部と東京の間の往復は、肉体的にも精神的にも負担が重かった」と振り返る。
伊平屋村の中学生が開発したご当地アイス
沖縄県最北端の有人離島である伊平屋村の中学生が、村特産の黒糖とコメを使用したアイスクリーム「伊平屋を愛し、アイスを愛す」を開発した。黒糖キャラメルの甘い香りと、お米のもっちりした食感が特徴。4月から県内のスーパーや道の駅などで、1個250円で販売する。
村の「起業家人材育成事業」の一環で、村在住の中学1年生21人が、県立芸大やコープおきなわの協力を得て開発。素材調査から商品企画、価格設定やパッケージのデザインまで一連の作業を手掛けた。
島には高校がなく、生徒たちは卒業後、進学などのため親元を離れる。村の東恩納吉一教育長は「小さな島なので、子どもたちは都会に出ると自分の良さを発揮できなくなってしまう。地域社会とタイアップしながら、自己表現できる人材を育てたい」と事業の狙いを説明した。
開発に携わった伊平屋中1年の伊佐川桂さんは、「商品作りを通して、妥協しないこと、熱意を持って相手に伝えることの大切さを学んだ」と語った。生徒らは「家族や地域の方々はもちろん、伊平屋のことを知らない人にも食べてもらい、島のことを知ってほしい」と話している。【もぎたて便】