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◇大阪桐蔭主将 力込め
大阪市内で13日に行われた選抜高校野球大会の組み合わせ抽選で、昨夏の甲子園に続く優勝を狙う大阪桐蔭は、大会第1日第2試合で東海大菅生(東京)と対戦することが決まった。大会は21日に開幕する。
大阪桐蔭の福田光輝主将は抽選を終え、「今年は誰か一人が大活躍するチームではない。それぞれが役割を果たし、まずは目の前の試合に勝ち、目標の夏春連覇を目指したい」と力を込め、西谷監督は「相手投手は変化球が良く、点はそれほど入らずに接戦になるだろう。守りのリズムを攻撃につなげ、粘り勝ちたい」と話した。
一方、東海大菅生の江藤勇治主将は「大舞台に緊張すると思うが、普段通りのプレーを見せたい」と言い、若林監督は「相手は優勝争いに絡むチーム。打撃では勝負できないだろうが、失点を抑え、何とか勝機を見つけたい」と述べた。
◆東海大菅生の横顔
○…1983年に東京菅生高として創立の私立校で、野球部も同年に創部。選抜大会は9年ぶり3度目で、夏の甲子園は2度出場している。卒業生には千葉ロッテの金森敬之さん、元横浜の中野渡進さんらがいる。
○…昨秋の都大会は、6試合の平均得点が5点を超え、平均失点は1点台と安定した戦いぶりを見せた。チーム打率は高くないが、少ない好機を着実にものにする。エース右腕で中軸を打つ勝俣翔貴投手が投打の要。投げては最速140キロを超える直球と縦のスライダーが光り、打撃は本塁打を放つなど長打力がある。
○…若林監督は中日の元投手。東海大相模高時代は、巨人・原辰徳監督の父で昨年亡くなった原貢さんの指導を受けた。恩師の口癖は「まずはベスト8。そこから先はどこが勝つかわからない」。その言葉を胸に秘め、初めて甲子園で采配を振るう。
◇久利大僧正が転衣式
高野山真言宗・総本山金剛峯寺(高野町)で13日、同寺の第516世寺務検校執行法印(じむけんぎょうしぎょうほういん)に就任した高野山金剛三昧院長老で東南院住職の久利康彰(くりこうしょう)大僧正(75)を披露する転衣(てんね)式が厳かに行われた。
高野山内の寺院の住職や信者ら約330人が参列する中、久利法印が古式にのっとり、「不祥、順席なればご免こうむります」とあいさつ。緋(ひ)色の衣に着替えて着座した後、「松三宝(まつさんぼう)の儀」で、次期法印の東山泰清・金剛峯寺権検校(ごんけんぎょう)(75)から縁起物の米と昆布を渡され、祝福された。
法印は真言宗最高位の僧職で任期は1年。弘法大師・空海の名代として4月2日~5月21日に行われる高野山開創1200年記念大法会をはじめ、重要な法会の導師を務める。
木片を組み合わせ、動物や昔話などを表現する「組み木の世界展」が13日、姫路市青山の姫路科学館で始まった。組み木デザイナー小黒三郎さんが制作した遊び心あふれる約270点が並ぶ。4月12日まで。
金太郎や桃太郎、鬼などがひな壇に並ぶ「里山円武者五段飾り」のほか、木目を生かしたかわいい「動物家族5匹の仔(こ)犬」、同市のキャラクター・しろまるひめ(高さ約40センチ)などもある。パズルやメリーゴーラウンドなど触って遊ぶおもちゃ約30点を集めたコーナーも設けた。
小黒さんのファンという同市船橋町の無職織田亮三さん(77)は「どれもデザインがいい。見ているだけで楽しいですね」と笑顔。同館は「組み木は形をぴったり合わせる過程で推理する力が養われる。木のぬくもりを感じ、想像する力を養ってほしい」としている。
午前9時半~午後5時。火曜休館。一般200円、小中高校生100円。小黒さんの作品の一部は同館のミュージアムショップで販売している。問い合わせは同館(079・267・3001)へ。
国の文化審議会が13日に答申した登録有形文化財に、県内からは城崎温泉の「ゆとうや旅館」(豊岡市)が選ばれた。同温泉の旅館では、作家・志賀直哉が小説「城の崎にて」を執筆した「三木屋」に次いで2例目。県内の国登録有形文化財は163か所598件となる。
選定されたのは、旅館の「詠帰亭(えいきてい)」などの客室棟のほか、土蔵や渡り廊下、表門など6件。いずれも大正末~昭和中期にかけて建造された。
旅館は元々海運業などを営んでいたが、元禄時代から、宿屋を開業。敷地内に大名らの宿泊所も建造されたが、建物の多くは1925年の北但大震災で失われたという。
詠帰亭は、皇室専用の宿泊施設として使用された。渡り廊下にある休息所「東屋」には、六角形の網状格子壁が取り入れられている。観光名所・玄武洞(豊岡市)にある六角形の玄武岩をモチーフにしたとみられる。
ゆとうや旅館の三輪泰司会長は「北但大震災から90年を迎える年に登録されることになり、被災した旅館の再建に心血を注いだ12代目の西村六左右衛門に感謝したい。伝統ある建物を生かしながら、温泉街の歴史を伝える役目を今後も果たしていく」と話していた。
奈良市の東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)で13日未明、行に籠もる練行衆(れんぎょうしゅう)が本尊の十一面観音菩薩(ぼさつ)像に供える香水(こうずい)を境内の「若狭井」からくみ上げる「水取り」があった。
修二会が「お水取り」と呼ばれるきっかけになった儀式。午前1時40分頃、童子が持つ松明(たいまつ)の明かりに導かれ、練行衆6人が、おけを持った補佐役と石段を下り、井戸のある「閼伽井屋(あかいや)」へ。香水をくみ上げては、3往復して二月堂に運んだ。氷点下の厳しい冷え込みの中、多くの参拝者が厳粛な儀式を見守った。