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約1年後に迫った北海道新幹線の開業を盛り上げようと札幌市内で17日、「食と観光による地域活性化交流会」(北洋銀行主催)が開かれた。交流会には観光関連業者ら約150人が参加。地域活性化を目指して道南地方と青森県の女性で作る「津軽海峡マグロ女子会」のメンバーがトークセッションを行い、新幹線開業を機に青函地域が連携して観光資源を発掘・PRしていくことが重要と訴えた。
会場にはマグロ女子会や青函地域の企業などが特産品を出展するブースが並び、道南地方からはイカ飯やガゴメ昆布が、青森からはリンゴを使った商品などが紹介された。ホテルオークラ札幌の総料理長が考案した青函圏の食材を使ったビュッフェも登場した。
「マグロ女子会」の発起人で松前町の「温泉旅館 矢野」の若女将(おかみ)杉本夏子さん(41)は「札幌で青函の魅力を発信することで、オール北海道で開業を盛り上げる機運が高まれば」と話した。
参加した旅行業者は「食の魅力はよく伝わったが、食だけでは観光客は呼べない。食と組み合わせた体験型メニューを充実させていくことが必要では」と感想を述べていた。
車好きの中学生や高校生によって修復された往年の名車「パブリカ」と「トヨタスポーツ800」の試走会が、豊田市御作町のアイシン精機藤岡試験場にあるテストコースで行われた。
修復したのは、同市ものづくりサポートセンターが今年度から始めた「クルマづくり究めるプロジェクト」の研究コースに参加した中高生45人。塗装とエンジンなど5グループに分かれ、トヨタ自動車のグループ企業に勤めているエンジニアらの指導を受けながら、大衆車の先駆けとなった「パブリカ」2台と、「ヨタハチ」の愛称で親しまれた「トヨタスポーツ800」1台を復活させた。
14日に行われた試走会には約100人が参加。よみがえった名車は心地よいエンジン音を響かせながらコースを周回した。作業に携わった中高生たちは指導員が運転する車に交代で乗り込んだり、コースを駆け抜ける姿を見たりして楽しんだ。
駆動・電気系リーダーを務めた指導員の種子田(たねだ)大樹さん(34)は「ボロボロになっていた車のさび落としから始めたことを思うと感無量。昔を思い出すことができる車を修復できてよかった」と、軽快な走りを見せる車に目を細めた。作業にあたった同市立小原中3年岡田歩夢君(15)は「エンジンの仕組みを知り、走らせることもできてうれしい」と喜んでいた。
那智勝浦町の勝浦漁港に17日、今シーズンで最も重い319キロのクロマグロが水揚げされ、1匹当たりでは最高値となる約616万円(消費税込み)で取引された。
高知県東洋町の「金漁丸」(19トン)が、潮岬の南約800キロの太平洋のはえ縄漁で仕留めた。
今季水揚げされた300キロ超のクロマグロは5匹目。1キロ2万2000円と、約10年ぶりに2万円以上で取引されたものもあり、勝浦漁協では「例年に比べ、水揚げ量もまずまず。今後に期待したい」としている。
◇堺 400年前の地層から破片
堺市は17日、堺区熊野町東の堺環濠都市遺跡で、17世紀にベトナム中南部で作られたとみられる運搬用の壺の破片(17点)が国内で初めて出土した、と発表した。400年前の大坂夏の陣で堺が焼き打ちを受けた焼土層から見つかっており、市は「当時の日本とベトナムとの交流を示す貴重な資料」としている。
市博物館によると、豪商の屋敷跡の深さ約1・2メートルで、1615年4月の地層から出土した。破片の長さは4~18センチで、「施釉四耳壺(せゆうしじこ)」の一部とみられ、復元した高さは34センチ、底部の直径16センチと推定。出土した壺の破片は、同館で21日から始まる企画展で展示される。
当時、日本はベトナム中南部にあったチャンパ(占城)と朱印船貿易をしていた。1606年(慶長11年)には徳川家康が占城国王宛てに親書を送り香木を求めており、交易を具体的に裏付ける物証になるという。
朱印船の多くは長崎から出航しており、携わった堺商人がこの壺を堺に持ち込んだとみられる。昭和女子大の菊池誠一教授(ベトナム考古学)は「堺が焼き打ちにあった1615年4月の年代がはっきりした焼土層から出土したことで、ベトナム中部の陶磁器研究に与える影響は大きく、当時の窯業生産の実態解明が進むのではないか」と話している。
◇21日から新ゾーン
三重県鳥羽市の鳥羽水族館で17日、開館60周年を記念して21日にオープンする新ゾーン「奇跡の森」の内覧会が開かれ、国内の水族館では初展示となるスナドリネコがお披露目された。
スナドリネコは泳ぎがうまく、水かきがある前脚で魚やカエルなどを捕まえることから、英語名は「フィッシングキャット」。漢字では「漁(すなど)り猫」と書く。野生種は熱帯、亜熱帯の川辺などに生息するが、展示されるのはヨーロッパの動物園で生まれた2歳のペア。水槽内の池に餌の淡水魚を放ったが、この日は警戒して水辺に近寄らなかった。
総工費2億5000万円をかけて改修した新ゾーンでは、スナドリネコを始め、リクガメでは世界で2番目に大きくなるアルダブラゾウガメ、体を球状に丸めるボールニシキヘビなど約60種700点を展示。仲野千里館長(61)は「ワクワク、ドキドキ、ハラハラするテーマパークのような新ゾーンを楽しんでほしい」とPRしている。