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◇東日本大震災4年 松山で追悼イベント
東日本大震災から4年目となるのを前に、松山市福角町の市立堀江小学校で8日、地域住民の絆を深める催し「メモリアルキャンドル」が行われた。児童や地域の人ら約200人が参加し、ろうそくに火をともして犠牲者の冥福を祈った。
地元の街づくり団体や同小などが、東日本大震災の翌年(2012年)から毎年行っており、今年で4回目。同小や市立内宮中学校(松山市内宮町)の児童生徒らが、「頑張れ東北」などと被災地に向けてのメッセージを書いた紙コップ約2000個を体育館の床に並べた。
この日はカーテンで館内を暗くして、参加者がコップの中のろうそくに火をともした。しばらくして、「未来へ」「3・11」の文字と折り鶴の形がくっきりと浮かび上がった。
この後、大震災が発生した午後2時46分に全員で黙とうをささげ、堀江小6年の高橋啓太さん(12)は「被災地が元気になってくれるように、気持ちを込めて紙コップを作った。みんなの思いが東北まで伝わってほしい」と話した。
◇市民団体 「オセッカイスト」育成
◇県 不便解消へ多言語案内板
2020年の東京五輪・パラリンピック開催による訪日外国人の増加を見据え、県内でも外国人観光客を呼び込む取り組みが進んでいる。市民グループは外国人向け観光を企画、県もインターネット環境などハード整備費を2015年度当初予算案に計上するなど、官民一体で誘客に力を注いでいる。(菊池真司)
昨年、来日した外国人旅行者数は約1340万人で、初めて1300万人を超えた。一方、観光庁の調査では、2013年の県内の外国人延べ宿泊者数は約2万5000人。全国では、島根県(約1万9000人)に次ぎ、2番目に少なかった。県観光政策課の担当者は「海外からの直行の航空便がないのに加え、大都市に比べ、案内表示の多言語化などのインフラが整っておらず、『来にくさ』もあるのでは」と分析する。
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県民の世話好きな気質を生かし、外国人観光客の受け入れ増加を目指す市民グループ「高知おせっかい協会」は、外国人を観光地に案内したり、通訳ボランティアを行ったりする「オセッカイスト」の育成を目指している。
2月22日には、高知市内で外国人観光客をもてなすプランを考える初の会合を開いた。「オセッカイスト」に関心のある20~50歳代の男女約20人が、カツオのわら焼きたたきや土佐あかうしのステーキなど、外国人観光客への提供を想定した特産メニューの試食や茶の湯を体験。参加者からは、「実際にたたきを作る体験もプランの中に組み込んでみては」などの意見が出た。
24日には研修を行い、県在住の外国人を相手に、英語での接客方法を学んだ。
協会では、高知市内17の飲食店の協力を得て、英語版メニューを作成。2月末現在、オセッカイスト候補として市内の飲食店主ら18人が登録した。
今後は県在住の外国人から意見を聞き、企画を具体化。旅行会社と連携して、今夏、オセッカイストの案内で外国人観光客が県内各地を巡るツアーの事業化を目指す。
同協会の田村樹志雄・共同代表は「都心部への旅だけでは飽き足らない『リピーター』を狙って、高知でしかできないこと、食べられない物を盛り込んだプランを提供していきたい」と意気込む。
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県は、県内の外国人延べ宿泊者数を15年度、3万2000人に増やすことを目標に、15年度当初予算案で、観光案内板の多言語化やインターネットの無線通信環境の整備などに3400万円を計上した。県や観光団体などでつくる「おもてなし県民会議」に専門部会を新設し、受け入れ態勢強化に本腰を入れた。
県観光政策課の担当者は「外国人客が不便に思わず、快適に旅を楽しめる環境作りを急ぎたい」としている。
プロバスケットボール・TKbjリーグの富山グラウジーズは8日、砺波市柳瀬の県西部体育センターで青森ワッツと対戦し、81―96で敗れた。富山の通算成績は27勝13敗で、順位は東地区全12チーム中3位のまま。
8点リードされて前半を折り返した富山は後半、ホーンの3点シュートなどで打開を試みたが、フリーになった相手にシュートを打たれたり、ゴール前でファウルを与えたりすることも多く、じわじわ点差を広げられた。試合を通じて、青森のクライバーに31得点を奪われる一方、富山はシュートを外してしまう場面が目立った。次戦は14日、岩手県北上市で首位の岩手ビッグブルズと対戦する。
県は北陸新幹線が開業する14日から、新幹線富山駅の待合室にある空きスペースで、日本画の巨匠・横山大観とフランスの画家・ロートレックの絵画の写真パネルを展示する。県によると、全国の新幹線駅の待合室でも珍しい試みという。
県によると、いずれもサイズは縦1メートル45、横1メートル3。現在は県立近代美術館に所蔵されている「マンジの肖像」(ロートレック)と、県水墨美術館にある「立山遠望」(横山大観)の2作品がロートレックの頭文字「L」と大観の「T」で縁取られている。いずれも本物は展示できないため、精巧な写真を使用した。
空いていた待合室の壁面スペースを活用し、新幹線の乗客らにくつろいでもらおうと、県がJR西日本に持ちかけた。展示作品は年5~6回の入れ替えを検討している。石井知事は今月4日の記者会見で、「新幹線の乗客に歓迎やおもてなしの気持ちを伝えたい」と述べた。
北陸新幹線金沢開業まであと1週間となった7日、県が金沢城公園(金沢市)で整備を進めてきた「玉泉院丸庭園」の一般公開が始まり、多くの観光客が大名庭園の風情を楽しんだ。
池の周囲を散策できる「池泉回遊式」の庭園で、加賀藩三代藩主・前田利常が1634年に造園。もてなしの場として活用された兼六園に比べ、藩主の私的な庭としての性格が強かったと考えられている。明治期に廃止され、一時は県体育館が建っていたが、2008年から発掘調査を行い、かつての絵図や文献を基に13年に整備を始めた。
滝を組み込んだ石垣の最上段から手前の池底まで、高低差が22メートルある立体的な造りが特徴。人工池の中にある三つの島には松が植栽され、冬には「雪吊(つ)り」も施される。
園内を一望できる休憩所「玉泉庵(あん)」では、抹茶と生菓子(720円)も楽しめる。14日以降は、毎週金、土曜や祝日の前日など年間約150日、日没から午後9時までライトアップが実施される。
この日は、12年から金沢城公園で復元が進められてきた橋爪門二の門と合わせて完成式が行われ、谷本知事は「玉泉院丸庭園は、他に類を見ない独創的な大名庭園。かけがえのない遺産を後世に引き継ぎたい」とあいさつした。
庭園を訪れた金沢市押野、主婦安田美代子さん(70)は「石垣が借景のようになっていて、とても斬新なつくり。5月頃には緑が青々としてまた違う景色が見られそうで楽しみ」と話していた。
入場無料、年中無休。開園時間は、3月1日~10月15日は午前7時~午後6時、10月16日~2月末は午前8時~午後5時。問い合わせは県金沢城・兼六園管理事務所(076・234・3800)へ。